初めてのスポーツサイクル ロードバイク?クロスバイク?マウンテンバイク?〜どれがおすすめ〜

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スポーツサイクルには様々な種類がある。ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク、シクロクロス、グラベルロード、ミニベロ、eバイク等々。
これからスポーツサイクルの購入を考えている多くの方にとって気になる事は・・・


・ロードバイク?、クロスバイク?、マウンテンバイク?どれを買えばいいのか分からない。
・そもそも何が違うのかよくわからない。
・欲しいけど高いから失敗したくない。

昨今のスポーツサイクルは他の業界や食材と同様に高騰化している。決して安い買い物ではないスポーツサイクル選びに失敗してすぐに乗らなくなってしまうのは一人の自転車乗りとして大変残念なことである。
この記事がこれからスポーツサイクルを始める方々にとって少しでも購入のきっかけ、選び方の判断材料になれば幸いである。


スポーツサイクルを選ぶにあたって一番重要なのは”スポーツサイクルで何をするか”である。

・早く走って疾走感を味わいたい。
・通勤や通学で使いたい。
・休日にサイクリングをしたい。
・レースに出てみたい。
様々な理由があるだろうが、その理由は何でも良い。
しかし、目的と欲しいものが合致していなければ楽しい自転車ライフにならない可能性がある。
通勤・通学の数㎞に数十万円もするロードバイクはオーバースペックでもったいないと買ったあとに後悔するかもしれない。爽快感のある体験を欲しているのに重たい重量の自転車を買ってしまえば想像したほどの体験が得られないかもしれない。自分が何故スポーツサイクルが欲しいのか今一度考えてから購入を検討してほしい。
次項からはそれぞれのスポーツサイクルの特徴とそれに適した用途を記載する。

・ロードバイク

スポーツサイクルと聞いてまず一番最初に思いつくのがこのロードバイクだろう。峠道や国道などを走る姿を目にする機会は一度はあるはずだ。少し前は”弱虫ペダル”が流行りロードバイクの存在を知った人も多いのではないだろうか。
通常の自転車とは異なるドロップハンドル、色鮮やかな車体には少年心をくすぐる格好良さが詰まっている。

①軽快さ

ロードバイクの特徴はなんといっても軽快さにあるだろう。通常のママチャリでは20kg程の車体重量があるがロードバイクでは10kg未満の車体がほとんどである。車体が軽ければ速度も早くなり、坂道でさえサクサク登れてしまう。あの疾走感に勝るものは無いとさえ思えてしまう。

軽くペダルを漕いだだけでも20㎞/hを超え、少し踏み込めば30㎞/hを超えてしまう軽快さは他のスポーツサイクルや人力では体感できないことだろう。またスピードが出るという事はそれだけ遠くに行けるということでもある。普段行かない隣町や自然豊かな場所まで愛車とともに出向くのも有意義な時間の過ごしか方になる。

②見た目

冒頭でも軽く触れたが、あの独特な形をしたドロップハンドルは格好良い見た目だけでなく長時間に渡って同じ姿勢で乗車し続けると筋肉が固まってしまうためそれを防ぐためにハンドルの持つ位置を変えることで負荷を分散する機能的な役割を持っている。

車体のカラーリングも魅力の一つだろう。
単色のデザインだけでなくグラデーションが施されている車体や光の当たり具合、見る角度によってカラーリングが変わる車体も存在する。また、値段はかかるがオーダーカラーを行える車体もあり世界に一つだけのあなただけの自転車を作ることも可能である。
格好良いフォルムに好みのカラーリングはそれだけでワクワクし自転車に乗りたいと思わせてくれるものである。

今までロードバイクの良い点を述べてきたが購入を検討する方にとってデメリットも挙げておく。

①価格

ロードバイクの購入にあたって一番ネックになるのがやはり価格だろう。各社エントリーモデルのロードバイクでも最低でも10万円は予算としてみておいた方が良いだろう。予算が少ないとそれだけ選べる車体も少なくなり好みのバイクに乗れない可能性がある。コロナ禍以前は8万円台からエントリーモデルが購入できたが昨今は物価高騰により車体価格からパーツ代までほとんど値上がりしている。またロードバイクには最初からペダルがついていないものが多く、ライトやベルが必須で空気入れもママチャリなどに使われる英式ではなく仏式バルブ対応のものが必要になるなど車体価格+1〜2万円は初期費用として必要となる。

②盗難リスク

ロードバイクの盗難はかなり頻発している。ただのイタズラで盗難され乗り回される程であれば近くで見つかる可能性もある。しかし本当に困るケースは悪徳業者が本気で盗難してくる場合である。ロードバイクがそれなりに高価であることは知られており、中古市場も人気がある。そのため悪徳業者が盗難しリサイクルショップやオークションサイト等で売却するケースだと取り返すことが困難な恐れがある。また頑丈な鍵で施錠していても大型工具を使われては1分と持たず壊されてしまうため、街中や職場などで長時間の駐輪は不向きである。

上記を踏まえてロードバイクを購入すべき人は”競技としてスポーツサイクルを始めたい人”や”休日にサイクリングをしたい人”など日常の足として使うよりは自転車に乗ること自体を目的とした人におすすめしたい。

反対に、日常の中で移動の足としてスポーツサイクルを購入しようとしている人やカフェやランチ、通勤・通学で長時間の駐輪を考えている人にはロードバイクはおすすめできない。

・マウンテンバイク

頑丈なフレームに太くゴツゴツしたタイヤと衝撃吸収のためのサスペンションがついた自転車がマウンテンバイクである。その名の通り山道や悪路、砂利道などの未舗装路も走破できる作りになっている。

①安定感

マウンテンバイクの特徴はなんといっても太いタイヤによる走行時の安定感である。二輪車である以上不安定である自転車に太いタイヤを履かせることで少しでもバランスが取れた状態で走行が可能となっている。またタイヤが太いことによって空気圧を低く設定することができ、地面の凹凸や段差での突き上げなどが柔らかくなり優しい乗り心地になる。

②頑丈さ

元々が悪路や未舗装路を走るために作られているためフレームもロードバイクに比べて頑丈に作られている。車体が倒れてしまっても破損する可能性はロードバイクよりは低いだろう。雑に扱ってよいわけでは無いが他のスポーツバイクより故障や破損に対しては神経質にならずに済み、そのタフさが故に多少の傷も”味”として捉えることもできるだろう。

また変速機を保護するパーツがついている車体が多いため万が一右側に倒してしまっても変速ができなくなったり走行不能になるリスクが低く作られている点はありがたい。

①車重

マウンテンバイクは安定感がある一方、頑丈なフレームに太いタイヤやサスペンションなど重量がかなり重たくなる作りになっている。ママチャリと比べて同等から少し軽い程度の重量であるためロードバイクのような爽快感のある体験は得られないかもしれない。

②モデルの少なさ

何度も述べているがマウンテンバイクは本来、競技として悪路を走破することを目的に作られている。日本は山道が多い国ではあるが生活スペースはほとんどの道が舗装された走りやすい道である。そのためマウンテンバイクの需要がそこまで多くないのも事実である。需要が少なければ手頃な価格で買えるモデルの種類が少なかったり、実店舗に在庫がなかったりして試乗や現物確認ができない可能性がある。スポーツバイクを楽しむには自分好みのカラーリングや適正サイズのバイクに乗れた方が良いだろう。

③価格

ロードバイクでもデメリットとして価格を挙げ、スポーツサイクルは金が無いと出来ないのかと思われるがそうではない。前述のモデルの少なさと被る所ではあるが低予算内では選択肢が少なく満足の行く車体が手に入らない可能性がある。勿論、予算を積めば理想のカラーリングや前後フルサスペンションなどの高性能なバイクが手に入る。しかし予算を積んだ場合、自身が本来求めていた性能とマッチするかと言われるとおそらくオーバースペックになるだろう。その点でマウンテンバイクの購入予算は難しい問題となるだろう。

居住地域が田舎で道路状況が良くない地域に住んでいる人や山が近く荒れた道をテクニカルに下ってみたいという人は購入すべきだろう。また安定感があり乗り心地も良いため街中での移動が多く段差の衝撃をストレスに感じる人も購入の選択肢に入れて良いだろう。何種類かあるスポーツバイクの中でマウンテンバイクを一番おすすめできる人は少ないかもしれないが田舎道でも都会でも幅広く使おうと思えば使えるという点では多くの方にとって選択肢の一つになるかもしれない。

反対にロードバイクのような疾走感やスピードを求める人や車体が重たいため女性は別の選択肢を検討したほうが良いだろう。

・クロスバイク

ロードバイクに似た細身のフレームに真っ直ぐなハンドルバーで街中に溶け込みやすいデザインであるため一番見かける機会が多いスポーツサイクルだと思われる。

①ロードバイクとマウンテンバイクのいいとこ取り

ロードバイクのような軽快な走りを実現しつつ、マウンテンバイクのように体を起こしたポジションで乗れるため乗車姿勢は楽でデザインもおしゃれでガチになりすぎない。

巷では”良く言えばロードバイクとマウンテンバイクのいいとこ取り、悪く言えば器用貧乏・中途半端”などと揶揄されることもあるが私は自信を持って”いいとこ取り”であると伝えたい。通勤・通学に使えたり、休日には家から少し離れたカフェでオシャレに過ごしたり、いつもは訪れない場所に出向いたりなど楽しみ方は無限大である。

ロードバイクに比べると速度は出ないがママチャリに比べるとかなり高速で走行可能であり、ほとんどの人にとって十分な速度域を体験できるだろう。

②他のスポーツサイクルと比べて良心的な価格

ロードバイクでもマウンテンバイクでもデメリットとして挙げた価格についてだがクロスバイクはそれらに比べると良心的な価格になっている。6万円台から買うことができ、10万円も出せばスポーティなデザインから女性も乗りやすい可愛いカラーリングの車体まで幅広い選択肢から選ぶことができるだろう。お気に入りの一台が見つかるはずだ。

①中途半端

私はクロスバイクはいいとこ取りであり楽しみ方の可能性は無限大だと思っているが世間の意見ではロードバイクほどの速度は出ずマウンテンバイクほどの走破性が無いことから中途半端な乗り物と言われているのも事実である。爽快感が物足りなくなってロードバイクを買い足したり、スポーツバイク自体を辞めてしまう人がいる。

クロスバイクはこれからスポーツサイクルを始めてみたいという多くの人におすすめできるだろう。スポーツサイクル特有の疾走感と街乗りでも使いやすいデザインや性能を併せ持つことがその理由である。通勤から休日のサイクリングまで幅広く楽しむことができ、カスタムなどの楽しみ方もあるだろう。私としてはこれからスポーツサイクルを始める人にとって、多くの使用用途があるクロスバイクを最もおすすめしたい。

まとめ

それぞれのスポーツサイクルを紹介してきたが楽しいスポーツサイクルを送るためにスポーツサイクルに乗りたいという気持ちとお気に入りのデザインに乗ることが重要である。いつも車で通っていた道や訪れたことのない場所を自転車で走ると新しい発見があるかもしれないし、憂鬱だった通勤が色鮮やかなものになるかもしれない。この記事を読んでくださった方それぞれの自転車の楽しみ方をしていただきたい。
ここまで読んでくださった方のサイクルライフが楽しいものになることを切に願っている。

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